BLOG 店主敬白
還暦のくすり屋さん、馬場英二が常々思うこと。
無力さを感じました、残念です。・
2020年1月15日 10:23
今年の1月13日に、ガンの患者さんがなくなりました。
1年と10ヶ月漢方薬や栄養剤を差し上げた方でした、
直腸がんから肺に転移して、抗がん剤治療をしていた方です、
最後まで望みを捨てず、抗がん剤に頼っていました、
ガンの副作用を緩和するために、
いろいろ漢方薬や栄養剤を差し上げたのですが、
1年10ヶ月の抗がん剤でカラダをこわし、
抗がん剤をやめて緩和ケアの話まで出ていたのです、
去年の12月に相談されたときは、
もう一人で歩けない状態だったのですが、
年末、電話で話したときは、お元気だったのです。
一人の人間として、
また一人の薬剤師としての、
適切なアドバイスが出来たかどうか、反省しています。
患者さんに寄り添うことの出来ることは何か、
ガンの末期の恐怖心をいかに軽減できるか
やはり、患者さんの人間性を考えて、
お薬をすすめていくことの難しさを教えられました。
患者さんの生き方の問題もあります、
応援することも必要です、
治療の限界が見えたときに、
自分は何ができたか、
無駄の薬を差し上げてしまったのではないか、
かえって苦しませてしまったのではないか
反省するばかりです。
患者さんが頼っていただいた1年10ヶ月、
いろいろ考えさせられた時間でした。
巷に、癌ビジネスがはやっています、
患者さんにとって、
宣伝しているサプリメントが本当に必要かどうか
症状を緩和できるかどうか
見極めることの重要性を再認識した時間でした・
無力な小生に頼っていただいた
1年10ヶ月間
お付き合いさせていただいたことの対して
感謝いたしますとともに
ご冥福をお祈りいたします。