BLOG 店主敬白
還暦のくすり屋さん、馬場英二が常々思うこと。
九州にいたとき、(かれこれ35年以上前になりますが、)新保先生という、久留米の薬剤師の先生がいらっしゃいました、もちろん、いまも90歳を超えても現役で、店舗は無く自宅で無料相談されていると聞いています。新保先生が以前、自費出版された本があります、その本の先生の語録を紹介させていただきます。
私の心がける健全なる精神(私の修行の根底)
一つは、人を差別しないことで、その第一歩は非難しないこと。どんな人でも長所は必ずあるもの、人を非難する前に、その人の立場を先ず考えられれば許せるようになり、何にも増して大切なことは、果たして人を非難できる自分であろうかとの謙虚な心が培われる。
二つめは、感謝の気持ちを育てること。人間の生活すべては、御蔭の力によって支えられている・
三つめは、ニコニコ明るいお顔、和顔です。顔は心の表現の場、笑顔の上に絶対、明るくなければなりません。いつも笑顔を行と心得ておく。和顔愛語は良寛さんの生涯の御心だったわけですが、愛語が伴わないと、たとえ美しいお顔であっても、穏やかには写りません。心のこもった笑顔はまさに人柄なんですね。
四つめは、足るを知る。満足ということ。欲望は無限に止まることを知りません。次から次へとほしがるままに物ヲ与えれば、粗末にするのは当然です。
人の美しさとは、人生老人の域に入って感ずることは、人の美しさは学歴でも、財産でも、増して容貌でもなく、いかに表情豊かに、頭低く、美しい言葉、挨拶と感謝を話すことが出来ること。
美しい言葉は、挨拶と感謝の言葉。この挨拶と感謝のきわまったところが、沈黙、言葉にならない言葉、言葉以上の言葉、
所作は、いつも笑顔、美しい言葉、生き物に感謝、ありがとうのお礼、戴きますの感謝
身体の治療は先ず、心の持ちようからはじめるべき。
悟りとは、吾が心と書きます・差別の無い、共通の心を発見するために、生まれてきたのではないか?
反省とは、先ず自分とは何か、と考えることから出発します。
あるピアニストの言葉で「私はピアノを弾くとき、私のためにも、聴衆のためにも弾きません、天に向かって弾くのです。」好かれよう、よく見て貰おう、などとは思わないでもっぱら与えられた生命の尊さに応えて生きることが一番大切だとおっしゃったと思います