BLOG 店主敬白
還暦のくすり屋さん、馬場英二が常々思うこと。
がん患者との対話
2020年11月19日 12:56
先日、来店された方です、今月の初めに前立腺がんの検査をして、陽性になった方です、骨シンチは問題なかったということで転移は無かったようですが、グリソンスコア3-5の中で4だったということです、多少、悪性度のある前立腺がんらしいです、生検後、ドクターの診断で言われたそうで、ドクターとよく話し、経過観察をお願いしたということでした。ドクターは、多少悪性度がある前立腺がんだから放射線やホルモン治療を摺るより、手術して根治を目指すことを勧めたということでした、本人にどうして、経過観察したのか聞いてみましたが、「やはり手術する勇気が無かった、少しでも自然治癒力を期待して、漢方にかけたい」という意思が強かったわけです。2ヵ月後に、血液検査してPSAをはかりPSAがあがっていくようだったら、手術をお願いするということでした。漢方薬を相談されたのですが、困ってしまいました、人の命を預かる責任が自分にはあるのか?自問自答してます。処方は冷え性で寒がり。陰部が冷えて痛みがある、漢方の本に、陰部が冷えて睾丸周辺が痛くなるときに、当帰剤を使うことが書いてあります、冷えが強いために、陰部が冷され、前立腺が冷えのために腫れていたのではないかと考え、当帰四逆湯を考えました。また炎症を起こしているのでルミンA、おけつ(血の滞り)になっているので田七人参を考えてます。アポトーシスを促すマンゴスチンも考えてます、方法は沢山あるのですが、効かせるのは本人ですので、満足のいく治療にして生きたいと思っています。