BLOG 店主敬白

還暦のくすり屋さん、馬場英二が常々思うこと。

倚りかからず 
2020年2月5日 16:05

もはや/ できあいの思想にはよりかからず/ もはや/  出来合いの宗教には倚りかかりたくない/ もはや/ できあいの学問にはい倚りかかりたくない/ もはや/ いかなる権威にも倚りかかりたくない/ ながく生きて/ 心底学んだのはそれくらい….

「自分の感受性くらい」から

パサパサに乾いていく心を/ ひとのせいにはするな/ みずから水やりを怠っておいて…ダメなことの一切を/ 時代のせいにするな/ わずかに光る尊厳の放棄/…自分の感受性くらい/ 自分で守れ/ ばかものよ/ と告げていた。

年をとり、感受性のしなやかさが失われ、人間関係がうまくいかなくなったりする、そんなダメになることの理由を、他人や時代のせいにする者がふえている中で、彼女は凛として、厳しい口調で責任転嫁するなと、その傾向を批判したのだった。

よりかからず生きていく難しさを教えられる言葉ですね。茨木のり子さんは薬剤師で最後は79歳の孤独死。偶然訪れた親類の者に見つけられた。近所の人も「気丈で弱みも見せず、倚りかからず、の死そのままの人生でした」といっている、そういう死に方の是非はともあれ、詩、思想、生き方の見事に一致した老いのありようを、われわれは彼女から教えられる。これもまたひとつのお手本と思える・

老いを見つめる言葉 より抜粋。・

生き様は自分で決めろという、切実な思いが込められた言葉です、老いに向かって、つい弱気になることの多い小生ですが、しっかりと現実を見極めて生きていくようにいたいと思います

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